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聖闘士星矢

アニメが漫画連載を抜いた時のオリジナルストーリーは誰が考えるの?




「聖闘士星矢」は週刊少年ジャンプで連載されていた、車田正美先生の作品です。聖闘士星矢はとても人気があり、アニメ化もされました。

原作が開始されたのが1985年の12月で、アニメが開始されたのが1986年の10月でした。連載開始からアニメ放送までがたったの10か月しかありませんでした。

車田先生の作品の持ち味は大きなコマを大胆に使ったバトルです。ページの見開きで必殺技が炸裂しているシーンも珍しくありませんでした。







しかしアニメはどれだけ大胆な構図にしても、セリフと同じ長さの尺しか取れないという実情があります。セリフが少なくて大きなコマで漫画表現していた聖闘士星矢には致命的でした。


見開きが多くて内容が進まない原作に対して、きちんと30分の尺で放映しないといけないアニメ。徐々にアニメが原作に追いついてきたのです。これはドラゴンボールなどテレビの連載が長くなる人気アニメでは良くある現象ですね。


そういう場合は苦肉の策でアニメスタッフが原作にはないオリジナルエピソードを考案しアニメに追加していくのですが、そのストーリーの中に聖闘士星矢の原作にはない面白いエピソードが生まれていったのです。


その聖闘士星矢にまつわる面白いエピソードを1つだけ紹介しますと、原作にはないオリジナルエピソードの中に主役格のキャラクターである氷河の師匠というのが登場しています。ところがテレビ放送の後に原作でも氷河の師匠が登場してしまったのです。


漫画とアニメとで完全に別キャラクターですがもちろん原作の方が車田先生が書いたのですから本物の支障という事に本来はなるはずです。 当然アニメスタッフの方たちは困りました。このままでは氷河の師匠が2人になってしまいます。


ミーティングの結果、原作の師匠はアニメ版師匠の師匠にすることになりました。つまり氷河は孫弟子ということになったのです。その際、原作版の師匠がアニメで言った名言があります。


「師の師といえば、師も同然」 ちょっと苦しいですね。


このように聖闘士星矢だけに限らずオリジナルストーリーがあるアニメには原作と違う数々の面白いエピソードがあります。アニメと原作の違いを見つけながら作品を楽しむのも面白いかも知れませんね。



      



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