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日本と世界の蓮のイメージの違いとは?




蓮 ハスは仏教の世界では必要不可欠な植物です。 ハスは漢字で書くと「蓮」で、仏教で「蓮華」と書きます。


蓮華は、仏教を広めた人、ブッダと関係が深く、極楽浄土に咲くといわれています。


日本では、仏花として、8月のお盆の時期にお仏壇やお寺にお供えされていることがおおく、夏のお盆の花、というイメージが大きいのではないでしょうか。







ところが、世界、特に東南アジアの暖かい地域では、年中、蓮を見ることが出来ます。


ですから仏花としての蓮の扱いも年中見ることが出来ます。
たとえば、お寺にお参りする時。 日本で神社に行くと手水で洗うのと同じ感覚で、 タイでは蓮の花の部分に水をつけて、その花についた水を、頭から振り掛けてお祈りします。そして、ハスを手に持ちながら、手を合わせてお祈りします。


この光景はごく一般的にみられる風景で、大きな寺院では行列が出来るほどです。 また、そういった寺院の周辺には露店で蓮を売っているお店がたくさんあります。 蓮の売り方も面白く、 蓮の花は、摘んでしまうと一日で萎れてしまうので、 つぼみの状態で販売されています。



ただ、それだと見た目に華やかさがないためつぼみの花びらを無理やり開けて、咲いているように見せかけます。


花びらがくるんとなって、違う花のようです。日本でも、奈良県吉野の金峯山寺では、行者衆が奈良の大和高田市の捨篠池から持ち帰った蓮の花を蔵王堂にお供えする行事がありますが、 持ち帰る蓮の花は、つぼみの状態ですね。


また、海外で蓮といえば、睡蓮も含まれています。 日本では、睡蓮を仏壇に供えるような光景はほとんど見ることがありませんが 海外では蓮と同じように仏花として供えられています。 蓮は、白、薄ピンク、濃ピンクがほとんどですが、 スイレンになると、青や黄色、紫など華やかに演出できるからかもしれませんね。



華やかに演出といえば、ホテルのロビーなどにも積極的に蓮の花を用いられていることもあります。


仏教として、日本ではあまり良いイメージがない蓮ですが、 海外では、華やかな、おもてなしの花として、 ベッドや花瓶に一輪、ささっていることから、 仏教=死、慎む、といった、日本のイメージとはまた別のイメージを持たれていることがわかります。



     



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