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帆船効果

帆船効果とは?





新技術が登場して旧来からの技術を駆逐してしまうというのは、産業革命18世紀以降何回も繰り返されてきた事実です。


例えば内燃機関も石炭から石油へと変化しています。


そのほかにも工作機械の稼働部分は蒸気によるワイヤー制御から一斉に油圧式に切り替わってきましたし、歴史的にこのような新技術の旧技術の破壊の事例は枚挙にいとまがありません。



しかしながら旧来の技術が新技術の登場後、新技術の攻勢受けても1世紀近く旧技術に改良に改良を重ねることで旧来技術が新技術に対抗しつづけた分野があるのをご存知でしょうか。


それは海運業界での事なのです。


産業革命の新技術の要の一つは蒸気による内燃機関の進歩が上げられますが、燃料があれば幾らでも回り続ける動力の出現は、帆船を中心とした風任せの海運業界にとっては吉報のはずでした。しかしながら海運業界はこの蒸気内燃機関を動力とした船をすぐに採用しませんでした。


この動きを見ていた帆船製造メーカーは、脅威と見なすどころか帆船の搭載能力とスピードをますます向上させてきました。風任せとはいえ、マストの本数も増やし隙間なく帆を張り詰めることで帆船の性能はなんと19世紀の末まで向上し続けたのです。







帆船効果とは? その能力の向上は内燃機関の技術革新を上回るペースだったのです。


このように新技術が登場しても旧来の技術が新技術を上回るスピードで長期にわたり技術革新していく様を「帆船効果」と呼んでいます。


一般的に新技術というと、なにか革新的な旧来の同じようの事を再現していた技術を革新的に塗り替えてしまうような、というイメージがあると思います。



ところが新技術というのは登場し始めの頃は、むしろ旧来の技術より性能的に値段的にも圧倒的に劣っているということが歴史を振り返ってみると観察されることが多数あります。


蒸気機関登場後の帆船業界の技術革新は「持続的技術」と呼ばれていて、その性能の進歩は抜本的ではなく経験直線状にマッピングされます。


ここ10年で起こったこのような変化は技術の分野だけではなく多数観察できることなのです。このフレームに沿って自分の興味ある分野の測定を行うと面白いかもしれませんね。



     



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