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BSE問題

BSE問題とは良く聞くけどどういう問題なの?




BSE問題とは 平成13年にあれほど日本国内を騒がせたBSE問題。BSEとは正式には牛海綿状脳症と言い、牛の脳の中に空洞が出来てスポンジ状(海綿状)なって死んでしまうという恐ろしい牛に発生する病気です。

この牛海綿状脳症がアメリカで発生したことでアメリカ産の牛については20ヶ月齢未満の輸入が規制されていました。

2013年3月1日には安全性が確認されたため、30ヶ月齢までに緩和されていますが、世界中で発生が確認された時は輸入輸出の制限が行われています。







BSEの原因は肉骨粉が原因だと言われています。

牛などの反すう動物は、生物学上では草食動物ではなく肉食動物に分類されます。一見牛は草食のような気もしますが、反すう胃の中で食べた植物中のセルロースを分解して増やした微生物を蛋白源として摂取しているのです。

欧米ではそこに目をつけ、肉食動物であれば羊の肉を与えてもいいのではないかと考え、成長が早くなる羊の肉骨粉を与えて生育期間を縮めてローコストな牛肉として市場に流通させたのです。



BSE問題は解決しているのか 先ほども書いたようにBSEは肉骨粉が原因だと言われています。

有力な説によれば、与えた羊の肉の中にスクレイピー羊といわれる狂い羊を肉骨粉にして与えたため、狂い羊の原因となったプリオンと呼ばれる物質が加熱でも壊れずに肉骨粉に残って、それを食べた牛にも感染したとされています。

現在は骨肉粉が危険であるという事で、肉骨粉を飼料として与えることが禁止されています。それから約12年以上が経った今では、肉骨粉を与えた牛は地球上からほぼいなくなりました。



牛の成長曲線は、20ヶ月齢から30ヶ月齢で400kgにもなりますので、何年も育てるのは飼料を無駄に使うことになるのです。残っているのは、搾乳用の牛だけで、廃用牛といって、肉になりません。


日本はあまりにもリスクに0を求めるため、世界的にも日本でしか行わない規制を2月まで行ってきたのです。


これからはアメリカ産のコーンを原料とした牛肉が輸入されてくるので、脂が入っておいしい肉が食べられることと思います。



      



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