誰もが知っている「ピーターパン」実はディズニー映画と原作ではお話が少し違っていることをご存知でしょうか?原作と映画との違いが分かるピーターパンに関する雑学です。
イギリスが生んだ名作文学「ピーターパン」 ピーターパンでなじみ深いのは原作の小説よりも、ウォルト・ディズニー作のアニメーション映画「ピーターパン」ではないでしょうか? 「ピーターパン」のお話は、ロンドンに住む夢を信じる子供たち、ウェンディ、ジョン、マイケルの三人が、妖精をつれた空飛ぶ少年ピーターパンに、子供しか行くことのできないネバーランドという島に連れて行って様々な冒険を繰り広げます。 子供たちは妖精の粉で空を飛び、歌いながらインディアンと戦争ゲームをしたり、海賊のフック船長とハラハラドキドキする戦いを繰り広げたりと、世界中の子供たちが一度は夢に見るような経験をするというストーリーです。 |
殆どの方がご存じだと思いますが、物語はもちろんハッピーエンドを迎えます。「ピーターパン」のアニメーション映画を見た子供たちはみんな、ウェンディがそうであったように、物語のその後もピーターパンはあの冒険の日々を大切な思い出として心に残していると思うことでしょう。 しかし、原作小説はアニメーションほど優しいものではないことをご存知でしょうか。 原作でのピーターパンはウェンディたちとの冒険の後、毎年一週間だけウェンディと会う約束をしますが、ネバーランドでの日々が非日常であったウェンディに対し、ピーターパンにとっては非日常が日常であり、毎日が冒険なのです。 |
年に一度の逢瀬の日に、ウェンディが嬉々として自分たちの過去の冒険話をしようとするのに対して、ピーターパンはすっかりその思い出を忘れてしまったよう。 あまつさえピーターパンは、身を挺して自分を守ってくれた、物語の重要キャラクターである妖精ティンカーベルのことも忘れてしまったようで、死んでしまったんじゃないかな、などと言い放ちます。 ウェンディのような現実の子供にとっては貴重で重要な冒険の時間でも、流れる時間の違うピーターパンにとっては、ほんの一時の、些細な出来事でしかなかったのです。 |