「朝起きると、顔がむくんで酷い事になっているの」、「事務仕事をしているから、夕方になると足がパンパンにむくんじゃって…」
この様な会話は、どこにでも転がっているのではないでしょうか。 ところで顔のむくみの原因って一体何なのでしょうか。 ここでは「顔のむくみの原因」と「顔のむくみ解消法」についてお話しします。 |
一言で顔のむくみの原因を言うと、リンパ液の滞留ということになります。 テレビなどのマスコミでも、「顔のむくみを取るためには、リンパマッサージが重要!」と、しきりに喧伝される所以ともなっています。 一般的なリンパマッサージと言えば、顔や首筋、ワキ、あるいはそけい部や膝裏等のリンパ腺がある筋に従って、押し出すようにマッサージを繰り返します。 このマッサージは気持ちがいいものですが、行っている間に疑問にとらわれる事も多いと思います。「こんな事をしていて、本当にむくみが取れるんだろうか?」 と疑問に思ったことはありませんか? その疑問はもっともです。 しかし、これらの疑問は、血液とリンパ液の循環の違いを理解すると氷塊する事でしょう。 |
血液が人体を巡っている事は、現在なら小学校に通う児童でも常識になっています。 「どんな仕組みで血液が循環しているの?」と、尋ねて見て下さい。
「心臓があるから!」と言うような返事が返ってくるのではないでしょうか。 そうです。 周知の通り、心臓が、いわばポンプの様な役割をして血液を押しだし、あるいは収縮して、体内に血液を循環させているのです。 付け加えると、下半身では太ももの筋肉の収縮が血液の循環に重要な関わりがあり、下半身の第二の心臓と呼ばれる事もあります。 |
では、リンパ液に関してはどうでしょう。 きちんとした教育を受けた成人でも、「どのようにしてリンパ液が体内を循環しているのか」と言うことを、明確に答える事ができる人は少ないのではないでしょうか。 「心臓と同様にポンプの様な役割を行う器官が存在する?」 いいえ。そんな器官は存在しません。 リンパ液の体内循環は、圧力の高いところから低いところへ、染み出るようなイメージで循環するのです。 「静的循環」と呼ばれる事もあるのですが、それはちょうど、ティッシュに水を1滴落として、染みこんでいくのと同じような感じです。 この為、リンパ液はちょっとした事で滞留しやすく、様々な不調の原因となっているのです。 |