巷を走っている自動車にかなりの台数に貼ってあるスモークタイプのマーキングフィルム。 このマーキングフィルムは車内のプライバシー保護や夏の暑さ対策が主な目的で使用されているもので現在では一般的に定着しています。ではこのマーキングフィルムって一体いつごろに出来たものなのでしょうか? 今日はマーキングフィルムの誕生物語についてお話しします。 |
マーキングフィルムの歴史は実に1960年代のイギリスから始まります。 この時代と言えば世界的な人気者に上りつめた超有名グループにビートルズがいました。そのバンドのリーダーはジョン・レノン。ジョンレノンは移動中の車内で読書をするのがハードなスケジュールの中での唯一落ち着ける時間でした。 当時の熱狂的なファンはクレイジー。熱狂的なファンが停車中の車の窓にヤモリの様にへばりつき悲鳴を上げたり、車のボンネットや屋根に乗るのは日常的で車は常に傷だらけになったり。今の時代にいくらファンとは言えこんなことをしたらそれこそ大問題でしょうが当時は当たり前にあったそうです。 運転手がファンを追っ払おうとするとジョンは「彼女たちのお金で買った車だと」クールな対応をしていましたが流石に読書を邪魔されるのだけは我慢できなかったそうです。そこで運転手に「黒い透明のフィルムを窓ガラスに貼ったらどうだ」と提案したそうです。 早速、運転手はフィルムを手配しジョンも読書だけはなんとか出来る様に成りました。これがマーキングフィルムの始まりだと言われています。 その後そのマーキングフィルムのアイディアの権利を誰が所有したのかは不明ですが、次第に世界中に広まっていったのです。 |