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タクシー運賃

タクシーの料金設定はどうなっているの?




タクシー運賃計算方法 タクシーの運賃と言うと、「初乗り運賃があって、その後走行距離によって料金が上がっていく」程度のことは誰でも知っていますが、それ以外の運賃の掛かり方を知っている人はあまりいません。

今日はタクシーの乗車運賃の計算方法について分かりやすくお話しします。

タクシーの運賃には、基本運賃、割増運賃、割引運賃の3種類があり、さらに基本運賃は、距離制運賃、時間制運賃、定額運賃の3種類に分けられます。







基本運賃は、原則として乗った距離に応じて計算される距離制運賃になっています。その計算方法は、最初の一定距離(1.5~2.0km)までは定額の運賃(初乗運賃)で、それを超えると走行距離(200~400m)ごとに運賃が追加されていきます。

さらに、時速10km以下のスピードで走行した場合には、時間距離併用制運賃が追加されます。例えば、東京では時速10km以下で走行すると、105秒ごとに90円が運賃に加算されます。

時間制運賃というのは、乗った時間に比例して運賃を計算する方式で、観光地の周遊などで使用されます。

定額運賃は最初から料金が確定している方式で、空港を利用する時などに使われています。



タクシー乗車料金 一方、割増運賃というのは、基本運賃に上乗せされるものですが、午後10時から午前5時までの深夜早朝割増(2割)や、冬に上乗せされる冬期割増(2割以内)などがあります。なお、2つ以上の割増条件が重なる場合は、どちらか高い方のみが使用され、重複して加算されることはありません。  


割引運賃には障害者の利用に対する障害者割引や、支払額が一定額(最低5,000円が原則)を超えた場合の遠距離割引などがあります。



また、運転への対価として支払う運賃とは別に、サービスへの対価として支払うものとして、タクシーを待たせる場合の待料金や、タクシーに来てもらう迎車回送料金などがあります。


ところで、タクシーの運賃は国土交通大臣による認可制となっており、全国一律ではなく、地域ごとに自動認可運賃として、運賃の上・下限の範囲が設定・公示されています。


上限運賃は電力料金と同じような総括原価方式になっており、タクシー事業の経営に必要な営業費や人件費などの費用をすべて合計し、それに適正な利潤を加えて計算されています。



   



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