世界の健康ブームもすっかり定着して、日本の食生活は肉や魚、野菜とバランスよく採られていることから世界でも注目されていることは皆さんご存知だと思います。 事実、日本は世界でも有数の長寿国となっています。 そういった健康的にも優れた食事内容にも関わらず、え〜っと思われる方もいるかもしれませんが、日本においてはまだまだ野菜の摂取が足りないと言われています。 |
野菜の摂取量が少ないと言われるのは土壌や品種改良の影響で野菜自体の栄養価が下がっていることが要因だと言われます。特に日本は火山国の島国で土地が大陸に比べるともともと痩せています。内陸部の諸外国に比べると土地に含まれるビタミンミネラルは相当含有率が低いと言われています。 また、品種改良による生産の効率化で栄養価も昔に比べて低下しています。 昔は家畜などの糞尿を利用した堆肥などを肥料にしていましたが、今は価格の安い化学肥料を使っている為、見た目は同じでも栄養価は随分と減ってしまっています。 トマトの栄養を例にとりますと、1950年頃と比較すると、ビタミンCは1/2、鉄分に至っては1/25しか含まれていないのです。 私たち消費者がいくら叫んだところでこのことはどうしようもない事なのですが、最近では野菜の栄養を無駄なく摂取する為に野菜の食べ方の研究が進んでいます。食べ方の研究が進んだ今言われているのは「闇雲に多くの野菜を採ればいいというわけではない」という事です。 これは一例ですが、食事をするときに肉や魚などよりも野菜から先に食べることによって血糖値の上昇が緩やかになり体の負担が少ないということです。 野菜を多くとることで血糖値下げると言われていますが、血糖値を気にしている人だけでなく、野菜を効率よく取る事で健康な人でも老化を抑える効果があるとも言われています。 組み合わせで吸収が促進されるものもありますが、逆に野菜の組み合わせ次第で栄養が減少してしまうものもあります。 例えば、ダイコンとニンジン。大根おろしとにんじんのおろしを混ぜてしまうと実は栄養が減少してしまいます。なのでお鍋などに良く使う大根おろしとにんじんのおろしは別々にいただいたほうが良いと言えます。 野菜には熱を加えると栄養が減ってしまうものや水洗いすると減ってしまうものがあります。基本的にどんな野菜でも時間の経過とともに栄養価がどんどん失われてしまいます。 効率的に野菜を保存して調理することでより多くの栄養を吸収できる方法が雑誌などでも多数紹介されています。この他にも野菜の栄養価を損なわずに摂取する方法があるので、色々調べてみてはいかがでしょうか。 |