「地球の丸さ」を実感出来る高さとはどのくらいなのでしょうか? 私たちは地球が丸いという事は当然知っているわけですが、実際に地球が丸いという事を直接「目」で見た人はほとんどいないはずです。 今日は地球の丸さの実感についてお話しします。 |
私たちは、よく丘の上や岬で海を見ると、つまり高いところから水平線をを観ると水平線は直線ではなく緩くカーブを描いているのが分かります。人はそれを見て「地球は丸い」とよく表現したりしますね。でも全体ではなく丸の一部しかみる事が出来ませんね。 現実的に地上では水平線が見える場所も限られていて、特に日本ではないに等しいのが現実です。となると障害物の全くない所となるわけですが、例えば日本では海岸などがあります。海岸からだと水平線を見ることが簡単に出来ます。 では問題です。海岸ではなく「海のド真ん中」にいるとしましょう。船のマストの天辺から海を見渡すと全周囲の水平線はどう見えるでしょうか? エッ、ギザギザの多角形に見える・・? そんな事はもちろんなく、滑らか円形に見えます。言葉としても「周囲」と表現するように、当然、円形の一部に見えるのですね。 |
地球の丸さを実感できる場所はこのように水平線を望める地上か海岸線となるわけですが、計算で実証すると「地球全体が丸く見える高さ」というのは、1万mくらいの飛行機程度の高さでは駄目で、数100kmの高さの人工衛星程度まで上がらないとわからないのです。 残念ですが、地球が丸だということを目視で確認することは地球上では無理のようです。 最近ではTVカメラで、人工衛星から地球の外観を撮影してその映像が送られてきますが、この時はさすがに地球の丸さを実感できます。 地球はそれ程に大きいんですね。 |