日本人はビールが大好きです。ホームパーティーをするときなど、とりあえずビールを買い込んでおけば、まず問題なく宴会を行えます。 しかし、ビールは、冷やし忘れると途端にまずくなるのが欠点、とされています。 このように日本では、ビールは冷やすものという認識が共通していますが、ビールの本場ベルギーには、温めて飲むビール、ホットビールというものが存在しています。。 |
ホットのビール!?と思うかもしれませんが、日本酒を熱燗にして飲むようなものと考えれば、納得できるのではないでしょうか。 日本で最も手に入りやすい銘柄が、リーフマンス・グリュークリークというものです。このビールは、ビールの中でも、ランビックという分類に入ります。 |
これは、ベルギーの一地方でしか生産されない特殊な種類のビールで、ラガーやエールという他の種類のビールが、人工培養した酵母を用いて醸造するのに対し、これはその地方に自然に生息している野生酵母を用いて醸造するものです。 結果、世界でもその一地域でしか生産できないという、希少価値のあるビールです。 ランビックビール全般の特徴として、酸味が効いているという点があり、グリュークリークもご多分に漏れず酸味が効いています。また、サクランボを漬け込んでいるので、甘酸っぱいテイストがするビールで、その意味でも、通常のビールとは趣の違った飲料といえるでしょう。むしろ、その甘酸っぱい味から、ワインに近い味わいといえるかもしれません。 ちなみに、ホットワインというものも世には存在しています。これは蜂蜜を入れるため、ホットビールよりさらに甘みが強いものが多いので、むしろワイン好きの方はホットワインよりホットビールが美味しいと思われるかもしれません。 日本のビールはラガー全盛で、冷やすことが絶対条件となっているのですが、世界的にはエールやランビックといった、ホットとまでも言わずとも、冷やすことが絶対ではないビールもたくさん存在しています。ちょっと洒落たお店では、そのようなビールも置いていますので、一度味わってみてはいかがでしょうか。 |